プロリルヒドロキシラーゼ阻害剤
专利摘要:
本発明は、HIFプロリルヒドロキシラーゼのアンタゴニストであり、この酵素の阻害が有益である疾患、例えば貧血の治療に有用である、式(I):で示されるある種のキノリン−8−カルボキサミド誘導体に関する。 公开号:JP2011505367A 申请号:JP2010536152 申请日:2008-11-26 公开日:2011-02-24 发明作者:デューク・エム・フィッチ 申请人:グラクソスミスクライン・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーGlaxoSmithKline LLC; IPC主号:C07D215-48
专利说明:
[0001] 本発明は、HIFプロリルヒドロキシラーゼの阻害剤であり、そして貧血が一例である、この酵素の阻害から利益を得る疾患を治療するのに使用するある特定のキノリン−8−カルボキサミド誘導体に関する。] 背景技術 [0002] 貧血は、血液中の酸素レベルの低下をもたらす赤血球の減少または異常がある場合に起こる。貧血は、癌患者、特に化学療法を受けている患者において多くの場合起こる。貧血は、高齢者、腎疾患を有する患者、さらに慢性疾患と関連した様々な状態においてよく見られる。] [0003] 貧血の原因は、赤血球新生(赤血球の成熟)の阻害をもたらすエリスロポエチン(Epo)生成の減少であることが多い。Epo生成は、低酸素誘導因子(HIF)を調節するプロリルヒドロキシラーゼの阻害により増加させることができる。] [0004] エリスロポエチン(Epo)生成を増加するための1つの戦略は、HIFの転写活性を安定させ、そうすることによって増加させることである。HIF−αサブユニット(HIF−1α、HIF−2α、およびHIF−3α)は、プロリルヒドロキシラーゼによるプロリン残基の水酸化の結果として通常酸素条件下でプロテオソームにより急速に分解される(EGLN1、2、3)。プロリンの水酸化は、E3ユビキチンリガーゼの成分であるフォンヒッペルリンドウ(von HippelLindau)(VHL)タンパク質との相互作用を可能にする。これによりHIF−αのユビキチン化が起こり、引き続いて分解が起こる。低酸素条件下では、プロリルヒドロキシラーゼの阻害活性が抑制されるため、HIF−αサブユニットは安定し、Epoを含むHIF応答遺伝子が転写される。このように、プロリルヒドロキシラーゼの阻害によってHIF−αレベルの増加がもたらされ、そしてEpo生成の増加がもたらされる。] 発明が解決しようとする課題 [0005] 本発明の化合物は、これらのヒドロキシラーゼを阻害するための手段を提供し、Epo生成を増加させ、それによって貧血を治療する。虚血、卒中、および細胞保護作用もまた、これらの化合物を投与することによって利益を得ることもある。] 課題を解決するための手段 [0006] 第1の目的において、本発明は、式(I)で示される化合物: [式中: R1は、−NR7R8または−OR9であり; R2、R3、R4、R5およびR6は、水素、ニトロ、シアノ、ハロゲン、−C(O)R12、−C(O)OR12、−OR12、−SR12、−S(O)R12、−S(O)2R12、−NR10R11、−CONR10R11、−N(R10)C(O)R12、−N(R10)C(O)OR12、−OC(O)NR10R11、−N(R10)C(O)N10R11、−P(O)(OR12)2、−SO2NR10R11、−N(R10)SO2R12、C1−C10アルキル、C1−C10アルケニル、C1−C10アルキニル、C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から各々独立して選択され; R7およびR8は、水素、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から各々独立して選択され; R9は、水素、またはカチオン、またはC1−C4アルキルであり; R10およびR11は、水素、C1−C10アルキル、C3−C8シクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、C1−C10アルキル−ヘテロアリール、−CO(C1−C4アルキル)、−CO(C3−C6シクロアルキル)、−CO(C3−C6ヘテロシクロアルキル)、−CO(アリール)、−CO(ヘテロアリール)および−SO2(C1−C4アルキル)からなる群から各々独立して選択されるか;またはR10およびR11は、それらが結合している窒素と一緒になって、酸素、窒素または硫黄である別の1個のヘテロ原子を含有していてもよい5−または6−または7−員飽和環を形成し; R12は、水素、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−CO(C1−C4アルキル)、−CO(アリール)、−CO(ヘテロアリール)、−CO(C3−C6シクロアルキル)、−CO(C3−C6ヘテロシクロアルキル)、−SO2(C1−C4アルキル)、C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリールおよびC1−C10アルキル−ヘテロアリールからなる群から各々独立して選択され; R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11またはR12の炭素またはヘテロ原子はいずれも非置換であるか、あるいは、可能な場合、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、−OR12、−NR10R11、シアノ、ニトロ、−C(O)R12、−C(O)OR12、−SR12、−S(O)R12、−S(O)2R12、−CONR10R11、−N(R10)C(O)R12、−N(R10)C(O)OR12、−OC(O)NR10R11、−N(R10)C(O)NR10R11、−SO2NR10R11、−N(R10)SO2R12、C1−C10アルケニル、C1−C10アルキニル、C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリール(ここに、R10、R11、およびR12は上記と同意義である)から独立して選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていてもよい] で示される化合物またはその医薬上許容される塩または溶媒和物に関する。] [0007] 本発明の第2の態様において、例えば貧血(amenia)の治療に用いるための式(I)で示される化合物またはその塩もしくは溶媒和物が提供される。この治療的なアプローチの一例は、HIFプロリルヒドロキシラーゼを阻害することによってエリスロポエチン(Epo)の生成を増加させることによりもたらされる、貧血を治療するための方法によるものであり、その方法は、式(I)で示される化合物をそれを必要とする患者に、Epoの生成を増加させるのに十分な量で、単独でまたは医薬上許容される賦形剤と混ぜて投与することを含む。] [0008] 本発明の第3の態様において、式(I)で示される化合物またはその塩、溶媒和物と、医薬上許容される担体、希釈剤および賦形剤の1種以上を含む医薬組成物が提供される。] [0009] 第4の態様において、HIFプロリルヒドロキシラーゼを阻害することによって治療することができる、貧血などのHIFプロリルヒドロキシラーゼの阻害によって介在される障害の処置に用いるための薬剤の製造における式(I)で示される化合物またはその塩もしくは溶媒和物の使用が提供される。] [0010] 誤解を避けるために、特に断りのない限り、用語「置換された」とは、1つ以上の定義された基によって置換されたということを意味する。基が多数の代替基から選択され得る場合には、それらの選択基は同じであっても異なっていてもよい。] [0011] 用語「独立に」とは、考えられる多数の置換基から2つ以上の置換基が選択される場合に、それらの置換基が同じであっても異なっていてもよいことを意味する。] [0012] 「有効量」とは、例えば、研究者または臨床医によって、求められている組織、系、動物またはヒトの生物学的または医学的応答を誘発する薬物または医薬の量を意味する。さらに、用語「治療上有効な量」とは、そのような量を受けていない対応する被験体と比べて、疾患、障害、または副作用の改善された処置、治癒、予防、または改善、あるいは疾患または障害の進行速度の減少をもたらす任意の量を意味する。この用語は、その範囲内において正常な生理学的機能を高めるのに有効な量も含む。] [0013] 本明細書において用語「アルキル」とは、指定数の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖炭化水素基を指し、従って、例えば、本明細書において、用語「C1−C4アルキル」および「C1−C10アルキル」とは、それぞれ、少なくとも1個〜最大4個または10個の炭素原子を有するアルキル基を指す。本発明において有用なかかる分枝鎖または直鎖アルキル基の例には、限定されるものではないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、n−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、およびn−デシル、ならびに最後の5つの直鎖アルカンの分岐類似体が含まれる。] [0014] 用語「アルケニル」(または「アルケニレン」)が使用される場合には、その用語は指定数の炭素原子と少なくとも1つ〜最大5つの炭素−炭素二重結合を含む直鎖または分岐炭化水素鎖を指す。例としては、エテニル(またはエテニレン)およびプロペニル(またはプロペニレン)が挙げられる。] [0015] 用語「アルキニル」(または「アルキニレン」)が使用される場合には、その用語は指定数の炭素原子と少なくとも1つ〜最大5つの炭素−炭素三重結合を含む直鎖または分岐炭化水素鎖を指す。例としては、エチニル(またはエチニレン)およびプロピニル(またはプロピニレン)が挙げられる。] [0016] 「シクロアルキル」が使用される場合には、その用語は指定数の炭素原子を含む非芳香族飽和環状炭化水素環を指す。従って、例えば、用語「C3−C8シクロアルキル」とは、3〜8個の炭素原子を有する非芳香族環状炭化水素環を指す。本発明において有用な例示的な「C3−C8シクロアルキル」基としては、限定されるものではないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルが挙げられる。] [0017] 用語「C5−C8シクロアルケニル」とは、指定数の炭素原子と最大3つの炭素−炭素二重結合を有する非芳香族単環式炭素環式環(carboxycyclic ring)を指す。「シクロアルケニル」としては、一例としてシクロペンテニルおよびシクロヘキセニルが挙げられる。] [0018] 「C3−C8ヘテロシクロアルキル」が使用される場合には、その用語は、飽和した指定数の環原子を含有するかあるいは1以上の不飽和度を有し、かつO、Sおよび/またはNから選択される1つ以上のヘテロ原子置換体を含有する非芳香族複素環式環を意味する。かかる環は、1以上の他の「複素環式」環またはシクロアルキル環と所望により縮合されていてもよい。「複素環式」部分の例としては、限定されるものではないが、アジリジン、チイラン、オキシラン、アゼチジン、オキセタン、チエタン、テトラヒドロフラン、ピラン、1,4−ジオキサン、1,4−ジチアン、1,3−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、1,3−ジオキサン、ピペリジン、ピペラジン、2,4−ピペラジンジオン、ピロリジン、2−イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピラゾリン、モルホリン、チオモルホリン、テトラヒドロチオピラン、テトラヒドロチオフェンなどが挙げられる。] [0019] 「アリール」とは、6個〜14個の炭素原子を有し、ヒュッケル則に従う少なくとも1つの芳香環を有する、所望により置換されている単環式および多炭素環式(polycarbocyclic)未縮合または縮合基を指す。アリール基の例は、フェニル、ビフェニル、ナフチル、アントラセニル、フェナントレニルなどである。] [0020] 「ヘテロアリール」とは、少なくとも1つの環がヒュッケル則に従い、指定数の環原子を有し、該環がN、O、および/またはSから選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する、所望により置換されている芳香族単環式環または多炭素環式縮合環系を意味する。「ヘテロアリール」基の例としては、フラニル、チオフェニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、オキソ−ピリジル、チアジアゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリミジニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル、シノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、1,5−ナフチリジニル、1,6−ナフチリジニル、1,7−ナフチリジニル、1,8−ナフチリジニル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、インドリジニル、インドリル、イソインドリルおよびインダゾリルが挙げられる。] [0021] 用語「所望により」とは、続いて記載される事象が起こっても起こらなくてもよいということを意味し、起こる場合も起こらない場合も含む。] [0022] 用語「溶媒和物」とは、溶質と溶媒により形成される様々な化学量論の複合体を指す。本発明のためのかかる溶媒は、溶質の生物活性に干渉しないものとする。好適な溶媒の例としては、限定されるものではないが、水、メタノール、エタノールおよび酢酸が挙げられる。好ましくは、使用される溶媒は医薬上許容される溶媒である。好適な医薬上許容される溶媒の例としては、限定されるものではないが、水、エタノールおよび酢酸が挙げられる。最も好ましくは、使用される溶媒は水である。] [0023] 本明細書において、用語「医薬上許容される塩」とは、対象化合物の所望の生物活性を保有し、最小限の望ましくない毒性効果を示す塩を指す。これらの医薬上許容される塩は、対象化合物の最終的な単離および精製中に、または精製された化合物をその遊離酸もしくは遊離塩基形態で、それぞれ好適な塩基もしくは酸と独立して反応させることによりinsituで製造され得る。] [0024] ある特定の実施形態では、式Iの化合物は、酸性官能基、すなわち、塩を形成するのに十分なほど酸性であるものを含有してよい。代表的な塩としては、医薬上許容される金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アルミニウム塩、および亜鉛塩など);医薬上許容される金属カチオン(ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、および亜鉛など)の炭素塩および重炭素塩;脂肪族アミン、芳香族アミン、脂肪族ジアミン、およびヒドロキシアルキルアミンを含む医薬上許容される有機第1級、第2級、および第3級アミン(メチルアミン、エチルアミン、2−ヒドロキシエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、およびシクロヘキシルアミンなど)が挙げられる。] [0025] ある特定の実施形態では、式(I)で示される化合物は、塩基性官能基を含有してよく、そのため、好適な酸を用いた処理により医薬上許容される酸付加塩を形成することができる。好適な酸としては、医薬上許容される無機酸および医薬上許容される有機酸が挙げられる。代表的な医薬上許容される酸付加塩としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、硝酸塩、メチル硝酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、スルファミン酸塩、リン酸塩、酢酸塩、ヒドロキシ酢酸塩、フェニル酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、イソ酪酸塩、吉草酸塩、マレイン酸塩、ヒドロキシマレイン酸塩、アクリル酸塩、フマル酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、サリチル酸塩、p−アミノサリチル酸塩(p−aminosalicyclate)、グリコール酸塩、乳酸塩、ヘプタン酸塩、フタル酸塩、シュウ酸塩、コハク酸塩、安息香酸塩、o−アセトキシ安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、マンデル酸塩、タンニン酸塩、ギ酸塩、ステアリン酸塩、アスコルビン酸塩、パルミチン酸塩、オレイン酸塩、ピルビン酸塩、パモ酸塩、マロン酸塩、ラウリン酸塩、グルタル酸塩、グルタミン酸塩、エストール酸塩、メタンスルホン酸塩(メシル酸塩)、エタンスルホン酸塩(エシル酸塩)、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩(ベシル酸塩)、p−アミノベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩(トシル酸塩)、およびナフタレン−2−スルホン酸塩(napthalene−2−sulfonate)が挙げられる。] [0026] 特に興味ある化合物は: R1が−NR7R8または−OR9であり; R2、R3、R4、R5、およびR6が、水素、シアノ、ハロゲン、−C(O)R12、−C(O)OR12、−OR12、−NR10R11、−CONR10R11、−N(R10)C(O)R12、−N(R10)C(O)N10R11、C1−C10アルキル、C1−C10アルケニル、C1−C10アルキニル、C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から各々独立して選択され; R7およびR8が、水素、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から各々独立して選択され; R9が、水素、またはカチオン、またはC1−C4アルキルであり; R10およびR11が、水素、C1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−CO(C1−C4アルキル)、−CO(C3−C6シクロアルキル)、−CO(C3−C6ヘテロシクロアルキル)、−CO(アリール)、−CO(ヘテロアリール)および−SO2(C1−C4アルキル)からなる群から各々独立して選択されるか;またはR10およびR11は、それらが結合している窒素と一緒になって、酸素、窒素または硫黄である別の1個のヘテロ原子を含んでいてもよい5−または6−または7−員飽和環を形成し; R12が、水素、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、−CO(C1−C4アルキル)、−CO(アリール)、−CO(ヘテロアリール)、−CO(C3−C6シクロアルキル)、−CO(C3−C6ヘテロシクロアルキル)、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から各々独立して選択され; R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11またはR12の炭素またはヘテロ原子がいずれも非置換であるか、あるいは、可能な場合、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、−OR12、−NR10R11、シアノ、−C(O)R12、−C(O)OR12、−CONR10R11、−N(R10)C(O)R12、−N(R10)C(O)OR12、−OC(O)NR10R11、−N(R10)C(O)NR10R11、−SO2NR10R11、−N(R10)SO2R12、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリール(ここに、R10、R11およびR12は上記と同意義である)から独立して選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていてもよい; 化合物である。] [0027] さらなる興味ある化合物は: R1が−OR9であり; R2、R3、R4、R5およびR6が、水素、シアノ、ハロゲン、−OR12、−NR10R11、−CONR10R11、C1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から各々独立して選択され; R9が、水素またはカチオンであり; R10およびR11が、水素、C1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−CO(C1−C4アルキル)、−CO(C3−C6シクロアルキル)、−CO(C3−C6ヘテロシクロアルキル)、−CO(アリール)、−CO(ヘテロアリール)および−SO2(C1−C4アルキル)からなる群から各々独立して選択されるか;またはR10およびR11は、それらが結合している窒素と一緒になって、酸素、窒素または硫黄である別の1個のヘテロ原子を含んでいてもよい5−または6−または7−員飽和環を形成し; R12が、水素、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、−CO(C1−C4アルキル)、−CO(アリール)、−CO(ヘテロアリール)、−CO(C3−C6シクロアルキル)、−CO(C3−C6ヘテロシクロアルキル)、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から各々独立して選択され; R2、R3、R4、R5、R6、R9、R10、R11またはR12の炭素またはヘテロ原子がいずれも非置換であるか、あるいは、可能な場合、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、−OR12、−NR10R11、シアノ、−C(O)R12、−C(O)OR12、−CONR10R11、−N(R10)C(O)R12、−N(R10)C(O)OR12、−OC(O)NR10R11、−N(R10)C(O)NR10R11、−SO2NR10R11、−N(R10)SO2R12、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリール(ここに、R10、R11およびR12は上記と同意義である)から独立して選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていてもよい; 化合物である。] [0028] さらなる興味ある化合物は: R1が−OR9であり; R2、R4およびR5が各々水素であり; R3およびR6が、水素、シアノ、ハロゲン、−OR12、−NR10R11、−CONR10R11、C1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から各々独立して選択され; R9が水素またはカチオンであり; R10およびR11が、水素、C1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から各々独立して選択され;またはR10およびR11が、それらが結合している窒素と一緒になって、酸素、窒素または硫黄である別の1個のヘテロ原子を含んでいてもよい5−または6−または7−員飽和環を形成し; R12は、水素、C1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から各々独立して選択され; R3、R6、R9、R10、R11またはR12の炭素またはヘテロ原子がいずれも非置換であるか、あるいは、可能な場合、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、−OR12、−NR10R11、シアノ、−C(O)R12、−C(O)OR12、−CONR10R11、−N(R10)C(O)R12、−N(R10)C(O)OR12、−OC(O)NR10R11、−N(R10)C(O)NR10R11、−SO2NR10R11、−N(R10)SO2R12、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリール(式中、R10、R11およびR12は上記と同意義である)から独立して選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていてもよい; 化合物である。] [0029] 本明細書に例示される具体的な化合物は以下のものである: 1)N−[(7−ヒドロキシ−8−キノリニル)カルボニル]グリシン; 2)N−[(7−ヒドロキシ−3−フェニル−8−キノリニル)カルボニル]グリシン; 3)N−[(3−ブロモ−7−ヒドロキシ−8−キノリニル)カルボニル]グリシン; 4)N−({3−[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]−7−ヒドロキシ−8−キノリニル}カルボニル)グリシン; 5)N−({7−ヒドロキシ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−8−キノリニル}カルボニル)グリシン; 6)N−[(3,6−ジブロモ−7−ヒドロキシ−8−キノリニル)カルボニル]グリシン; 7)N−[(7−ヒドロキシ−3,6−ジフェニル−8−キノリニル)カルボニル]グリシン; 8)N−({3,6−ビス[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]−7−ヒドロキシ−8−キノリニル}カルボニル)グリシン;および 9)N−{[3,6−ビス(3,5−ジフルオロフェニル)−7−ヒドロキシ−8−キノリニル]カルボニル}グリシン。] [0030] 式(I)で示される化合物の製造方法もまた、本発明の範囲に含まれる。説明のために、式(I): [式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、式(I)の記載と同意義である] で示される化合物の製造方法であって、式A: [式中、R5およびR6は、式(I)の記載と同意義である] で示される化合物を、適当な置換基α,β−不飽和カルボニル化合物、例えばアクロレイン、2−フェニルプロペナールまたは2−ブロモアクロレインで、適当な溶媒、例えば酢酸または1,4−ジオキサン中、臭素を添加して、または添加せずに、慣用的な加熱条件下、またはマイクロ波照射により加熱しながら処理して、式B: [式中、R2、R3、R4、R5およびR6は、式(I)の記載と同意義であり、R’はHまたはMeである] で示される化合物を形成し、これを、適当なグリシンエステル、例えばグリシンエチルエステル塩酸塩と、適当な塩基、例えばトリエチルアミン、および適当なカップリング剤、例えばHATUを用いて、適当な溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド中でカップリングさせ、ついで、適当な塩基、例えば水酸化ナトリウムを用いて、適当な溶媒、例えばテトラヒドロフランおよび/またはメタノール中で加水分解に付し、または要すれば、適当な試薬、例えば三臭化ホウ素を用いて、適当な溶媒、例えばジクロロメタン中で、エーテル開裂/エステル加水分解に付して、R1が−OHである式(I)で示される化合物を形成することを含む、方法が挙げられる。] [0031] 式(I)で示される化合物は、結晶または非結晶形で製造してよく、結晶の場合、所望により、例えば水和物として溶媒和されていてよい。本発明は、その範囲内に化学量論的溶媒和物(例えば水和物)だけでなく様々な量の溶媒(例えば水)を含有する化合物も含む。] [0032] 本明細書に記載される化合物のいくつかは、1個以上のキラル原子を含有していてよく、あるいは2つの鏡像異性体として存在することができる。以下に主張される化合物には、鏡像異性体の混合物だけでなく精製鏡像異性体または鏡像異性体富化混合物も含まれる。また、式(I)によって表され、または以下に主張される化合物の個々の異性体、ならびにその任意の完全または部分的平衡混合物も本発明の範囲内に含まれる。本発明はまた、1つ以上のキラル中心が反転した異性体との混合物として主張される化合物の個々の異性体も包含する。また、主張される化合物の任意の互変異性体および互変異性体の混合物も、本明細書において上記に開示されるかまたは本明細書において以下に主張されるように、式(I)で示される化合物の範囲内に含まれることも理解される。] [0033] 異なる異性体が存在する場合、従来の方法によりそれらを互いに分離または分割してよく、あるいは従来の合成方法によるかまたは立体特異的もしくは不斉合成により任意の特定の異性体を得てよい。] [0034] 治療法に用いるために、式(I)で示される化合物、ならびに塩、溶媒和物などを純調製物として、すなわち、追加担体なしで投与することも可能であるが、担体または希釈剤とともに製造された有効成分を与えることがより通常の実施である。従って、本発明はさらに、式(I)で示される化合物および塩、溶媒和物などと、1種以上の医薬上許容される担体、希釈剤、または賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。式(I)で示される化合物および塩、溶媒和物などは上記のとおりである。担体、希釈剤または賦形剤は、製剤の他の成分と混合可能であり、かつその受容者に有害でないという意味で許容されるものでなければならない。本発明の別の態様によれば、式(I)で示される化合物、または塩、溶媒和物などを、1種以上の医薬上許容される担体、希釈剤または賦形剤と混合することを含む医薬製剤の製造方法も提供される。] [0035] 最終的な脱保護段階の前に作製し得る式(I)で示される化合物のある特定の保護誘導体は、それ自体は薬理学的活性を有していなくてもよく、ある特定の場合において、経口的にまたは非経口的に投与され、その後、体内で代謝されて、薬理学的に活性な本発明の化合物を生成するものであってよいことは当業者には理解されるであろう。よって、かかる誘導体は「プロドラッグ」としても記載し得る。さらに、本発明のある特定の化合物は、本発明の他の化合物のプロドラッグとしても作用し得る。本発明の化合物の全ての保護誘導体およびプロドラッグは、本発明の範囲内に含まれる。本発明の化合物に好適なプロドラッグの例は、Drugs of Today,Volume 19,Number 9,1983,pp499−538およびTopics in Chemistry,Chapter 31,pp306−316およびH.Bundgaard,Elsevierによる“Design of Prodrugs”1985,Chapter 1(出典明示により本明細書の一部とする)に記載されている。例えばH.Bundgaardにより“Design of Prodrugs”(出典明示により本明細書の一部とする)において記載されているように、「プロ部分(pro−moieties)」として当業者に公知のある特定の部分を、本発明の化合物内に適当な官能基が存在する場合には、かかる官能基上に配置してよいことは当業者にはさらに理解されるであろう。本発明の化合物に好ましいプロドラッグには、エステル、炭素エステル、ヘミエステル、リン酸エステル、ニトロエステル、硫酸エステル、スルホキシド、アミド、カルバメート、アゾ化合物、ホスファミド、グリコシド、エーテル、アセタールおよびケタール:が含まれる。] [0036] 医薬組成物は、単位用量当たり所定量の有効成分を含有する単位用量形で与えてよい。かかる単位は、治療する状態、投与経路ならびに患者の年齢、体重および状態に応じて、例えば、0.5mg〜1g、好ましくは1mg〜700mg、より好ましくは5mg〜100mgの式(I)で示される化合物を含有してよく、または医薬組成物は、単位用量当たり所定量の有効成分を含有する単位用量形で与えてよい。好ましい単位用量組成物は、本明細書において上記に列挙される1日用量もしくは低水準用量、またはその適当な部分用量の有効成分を含有するものである。さらに、かかる医薬組成物は、製薬学分野で周知の方法のいすれかにより製造し得る。] [0037] 医薬組成物は、任意の適当な経路による、例えば経口(口内もしくは舌下を含む)経路、直腸経路、鼻腔経路、局所(口内、舌下もしくは経皮を含む)経路、膣経路または非経口(皮下、筋肉内、静脈内もしくは皮内を含む)経路による投与に適合させ得る。かかる組成物は、製薬学分野で公知の任意の方法により、例えば式(I)で示される化合物を担体または賦形剤と結び付けることにより製造し得る。] [0038] 経口投与に適した医薬組成物は、カプセル剤もしくは錠剤;散剤もしくは顆粒剤;水性もしくは非水性液体中の液剤もしくは懸濁剤;可食性フォーム剤もしくはホイップ剤;または水中油型液体エマルジョンもしくは油中水型液体エマルジョンのような個別単位として与えてよい。] [0039] カプセル剤は、上記のように粉末混合物を製造し、成形ゼラチンシースに充填することより作製される。充填操作の前に、流動促進剤および滑沢剤(コロイドシリカ、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムまたは固体ポリエチレングリコールなど)を粉末混合物に添加することができる。カプセルが摂取されたときの薬剤のアベイラビリティーを改善するために、崩壊剤または可溶化剤(寒天、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウムなど)も添加することができる。] [0040] さらに、所望によりまたは必要に応じて、好適な結合剤、滑沢剤、崩壊剤および着色剤を混合物に組み込むこともできる。好適な結合剤としては、デンプン、ゼラチン、天然糖(グルコースまたはβ−ラクトースなど)、トウモロコシ甘味料、天然および合成ガム(アラビアガム、トラガカントガムまたはアルギン酸ナトリウムなど)、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ワックスなどが挙げられる。これらの投与形に使用される滑沢剤としては、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどが挙げられる。崩壊剤としては、限定されるものではないが、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガムなどが挙げられる。錠剤は、例えば、粉末混合物を製造し、顆粒化またはスラッギングし、滑沢剤および崩壊剤を添加し、錠剤にプレスすることによって製剤される。粉末混合物は、適当に粉砕された化合物を、上記の希釈剤または基剤と、さらに所望により結合剤(カルボキシメチルセルロース、アリギネート(aliginate)、ゼラチン、またはポリビニルピロリドンなど)、溶解遅延剤(パラフィンなど)、吸収促進剤(第四級塩など)および/または吸収剤(ベントナイト、カオリンまたはリン酸二カルシウムなど)と混合することにより製造される。粉末混合物は、ステアリン酸、ステアリン酸塩、タルクまたは鉱油を添加することによって錠剤成形ダイにより顆粒化することができる。次に、滑沢化した混合物を錠剤に圧縮する。本発明の化合物を自由流動性不活性担体と組み合わせ、顆粒化工程またはスラッギング工程を受けることなく錠剤に直接圧縮することができる。セラックのシーリングコート、糖またはポリマー材料のコーティングおよびワックスの光沢コーティングからなる透明または不透明保護コーティングを提供することができる。異なる単位用量を区別するために、これらのコーティングに色素を加えることができる。] [0041] 液剤、シロップ剤およびエリキシル剤のような経口流体は、一定量が所定量の式(I)で示される化合物を含有するように投与量単位形態で製造することができる。シロップ剤は、適当に香味付けした水溶液に化合物を溶解させることにより製造することができ、一方、エリキシル剤は、非毒性アルコール性媒体を使用することにより製造される。懸濁剤は、非毒性媒体中に化合物を分散させることにより製剤することができる。可溶化剤および乳化剤(エトキシル化イソステアリルアルコールおよびポリオキシエチレンソルビトールエーテルなど)、防腐剤、香味添加剤(ペパーミント油など)、あるいは天然甘味剤またはサッカリンもしくは他の人工甘味剤などを添加することもできる。] [0042] 必要に応じて、経口投与のため投与量単位の医薬組成物をマイクロカプセル化することができる。放出を遅延または持続させるために、例えば微粒子材料をポリマー、ワックスなどでコーティングまたは包理することにより、製剤を製造することもできる。] [0043] 直腸投与に適した医薬組成物は、坐剤または浣腸剤として与えてよい。] [0044] 膣投与に適した医薬組成物は、膣坐剤、タンポン、クリーム剤、ゲル剤、ペースト剤、フォーム剤またはスプレー製剤として与えてよい。] [0045] 非経口投与に適した医薬製剤には、酸化防止剤、緩衝剤、静菌剤、および組成物を対象とする受容者の血液と等張にする溶質を含有し得る水性および非水性滅菌注射溶液;ならびに沈殿防止剤および増粘剤を含み得る水性および非水性滅菌懸濁液が含まれる。医薬組成物は、単回投与用または複数回投与用容器、例えば密閉アンプルおよびバイアルに入れて与えてよく、使用直前に滅菌液体担体、例えば注射水の添加だけを必要とする、フリーズドライ(凍結乾燥した)状態で保存してよい。即時注射溶液および懸濁液は、滅菌散剤、顆粒剤および錠剤から製造され得る。] [0046] 医薬組成物には、上記で特記した成分の他に、該当する製剤のタイプを考慮して当技術分野で慣用される他の薬剤を含めてよく、例えば経口投与に好適な製剤には香味剤を含めてよいことは理解されるべきである。] [0047] 本発明の化合物の治療上有効な量は、例えば、対象とする受容者の年齢および体重、治療を必要とする正確な状態およびその重篤度、製剤の性質、ならびに投与経路を含む多数の因子に依存し、最終的には、薬物治療の担当医の自由裁量により行われるであろう。しかしながら、貧血を治療するための式(I)で示される化合物の有効量は、一般的には、1日当たり受容者の体重1kg当たり0.1〜100mgの範囲内、より一般的には1日当たり体重1kg当たり1〜10mgの範囲内であろう。従って、70kgの成体哺乳動物では、1日当たりの実際の量は、通常、70〜700mgであろう。この量は、1日1回用量でまたはより一般的には合計1日用量が同じになるように1日何回か(例えば2回、3回、4回、5回または6回)の低水準用量で与えてよい。塩もしくは溶媒和物などの有効量は、式(I)で示される化合物自体の有効量に対する比率として決定してよい。上記に言及した他の状態の治療についても同様の量が適切であろうと予想される。] [0048] 定義: MgSO4−硫酸マグネシウム、 NH4OH−水酸化アンモニウム、 HATU−2−(1H−7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート] [0049] 化学的背景: 本発明の化合物は、標準的な化学を含む様々な方法により作製してよい。先に定義した変数はいずれも、特に断りのない限り、引き続き先に定義した意味を有する。例示的な一般的合成方法は以下のとおりであり、製造される本発明の特定の化合物を実施例に示す。] [0050] 一般式(I)で示される化合物は、以下の合成スキームにより部分的に記載されているように、有機合成の分野で公知の方法により製造してよい。以下に記載のスキーム全体において、必要に応じて化学の一般的原理に従って、感受性基または反応性基に対して保護基が使用されることは十分に理解される。保護基は、有機合成の標準的な方法に従って操作される(T.W.Green and P.G.M.Wuts(1991)Protecting Groups in Organic Synthesis,John Wiley&Sons)。これらの基は、化合物の合成の便宜な段階で、当業者には容易に理解できる方法を用いて除去される。方法の選択ならびにそれらを実施する際の反応条件および順番は、式(I)で示される化合物の製造に矛盾しないものとする。当業者ならば、式(I)で示される化合物に立体中心が存在するどうかは分かるであろう。従って、本発明には、考えられる両方の立体異性体が含まれ、ラセミ化合物だけでなく個々の鏡像異性体も含まれる。化合物が単一の鏡像異性体であることが望まれる場合、立体特異的合成によりまたは最終生成物もしくは任意の便宜な中間体を分割することによりそれを得てよい。最終生成物、中間体、または出発材料の分割は、当技術分野で公知の任意の好適な方法によって行ってよい。例えば、E.L.Eliel,S.H.Wilen,and L.N.ManderによるStereochemistry of Organic Compounds(Wiley−Interscience,1994)参照。] [0051] 本明細書に記載される化合物は、市販の出発材料から作製してよくまたは公知の有機プロセス、無機プロセスおよび/もしくは酵素プロセスを用いて合成してよい。] [0052] 製造方法の説明 スキーム 本発明は、化合物の合成に関するスキーム1の方法を含む:] [0053] 実施例1 N−[(7−ヒドロキシ−8−キノリニル)カルボニル]グリシン] [0054] 1a)7−(メチルオキシ)−8−キノリンカルボン酸 2−アミノ−6−(メチルオキシ)安息香酸(1.00g、6.00mmol)およびアクロレイン(0.445mL、6.00mmol)の1,4−ジオキサン(6.0mL)中混合物を、200℃に20分間、Biotage Initiator(登録商標)マイクロ波合成器(http://www.biotage.com)にて加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0−10%メタノール)により精製して、標題化合物(0.430g、35%)を明橙色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm13.1(br.s.,1H),8.85(dd,J=4.3,1.8Hz,1H),8.35(dd,J=8.3,1.8Hz,1H),8.06(d,J=9.1Hz,1H),7.60(d,J=9.1Hz,1H),7.43(dd,J=8.3,4.3Hz,1H),3.96(s,3H);MS(ES+)m/e204[M+H]+] [0055] 1b)エチルN−{[7−(メチルオキシ)−8−キノリニル]カルボニル}グリシネート 実施例1a)からの化合物(0.203g、1.00mmol)およびグリシンエチルエステル塩酸塩(0.279g、2.00mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5.0mL)中混合物に、トリエチルアミン(0.418mL、3.00mmol)およびHATU(0.418g、1.10mmol)を加えた。反応混合物を一晩常温で撹拌し、水によりクエンチし、ブラインで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合した有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル中0−10%メタノール)により精製して、標題化合物(0.236g、82%)を明橙色油として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm8.83(dd,J=4.3,1.8Hz,1H),8.55(t,J=5.8Hz,1H),8.32(dd,J=8.1,1.8Hz,1H),8.03(d,J=9.1Hz,1H),7.57(d,J=9.1Hz,1H),7.39(dd,J=8.2,4.2Hz,1H),4.15(q,J=7.1Hz,2H),4.05(d,J=5.8Hz,2H),3.93(s,3H),1.25(t,J=7.1Hz,3H);MS(ES+)m/e289[M+H]+] [0056] 1c)N−[(7−ヒドロキシ−8−キノリニル)カルボニル]グリシン 実施例1b)からの化合物(0.236g、0.819mmol)のジクロロメタン(2.0mL)中溶液に、三臭化ホウ素(ジクロロメタン中1M溶液)(2.46mL、2.46mmol)を加えた。反応混合物を常温で2時間撹拌し、水によりクエンチし、ブラインで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合した有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィージクロロメタン中(0−10%メタノール、ついで、ジクロロメタン中1%NH4OHおよび10%メタノール)により精製して、標題化合物(0.098g、49%)を明黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm15.8(br.s.,1H),12.0(s,1H),8.88(d,J=1.8Hz,1H),8.42(dd,J=8.1,1.5Hz,1H),8.06(d,J=9.1Hz,1H),7.49(dd,J=7.6,4.8Hz,1H),7.25(d,J=8.8Hz,1H),3.89(d,J=3.5Hz,1H);MS(ES+)m/e247[M+H]+] [0057] 実施例2 N−[(7−ヒドロキシ−3−フェニル−8−キノリニル)カルボニル]グリシン] [0058] 2a)7−(メチルオキシ)−3−フェニル−8−キノリンカルボン酸 2−アミノ−6−(メチルオキシ)安息香酸(0.250g、1.496mmol)および2−フェニルプロペナール(Nsanzumuhire,C.;Clement,J.−L.;Ouari,O.;Karoui,H.;Finet,J.−P.;Tordo,P.Tetrahedron Lett.2004,45,6385−6389の方法により調製した)(0.198g、1.496mmol)の1,4−ジオキサン(2.0mL)中の混合物を、200℃に20分間、Biotage Initiator(登録商標)マイクロ波合成器中で加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0−10%メタノール)により精製して、標題化合物(0.062g、15%)を明橙色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm13.1(br.s.,1H),9.22(d,J=2.3Hz,1H),8.64(d,J=2.3Hz,1H),8.13(d,J=9.1Hz,1H),7.87(d,J=7.3Hz,2H),7.64(d,J=9.1Hz,1H),7.55(t,J=7.7Hz,2H),7.45(t,J=7.3Hz,1H),3.98(s,3H);MS(ES+)m/e280[M+H]+] [0059] 2b)エチルN−{[7−(メチルオキシ)−3−フェニル−8−キノリニル]カルボニル}グリシネート 実施例2a)からの化合物(0.056g、0.201mmol)およびグリシンエチルエステル塩酸塩(0.056g、0.401mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)中溶液に、トリエチルアミン(0.084mL、0.602mmol)およびHATU(0.084g、0.221mmol)を加えた。反応混合物を一晩常温で撹拌し、水によりクエンチし、ブラインで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合した有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中20−100%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(0.067g、92%)を明橙色油として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm9.20(d,J=2.5Hz,1H),8.62(d,J=2.5Hz,1H),8.61(t,J=5.8Hz,1H),8.11(d,J=9.1Hz,1H),7.86(d,J=7.3Hz,2H),7.62(d,J=9.1Hz,1H),7.55(t,J=7.6Hz,2H),7.44(t,J=7.3Hz,1H),4.16(q,J=7.2Hz,2H),4.07(d,J=5.8Hz,2H),3.95(s,3H),1.26(t,J=7.2Hz,3H);MS(ES+)m/e365[M+H]+] [0060] 2c)N−[(7−ヒドロキシ−3−フェニル−8−キノリニル)カルボニル]グリシン 実施例2b)からの化合物(0.062g、0.170mmol)のジクロロメタン(2.0mL)中の溶液に、三臭化ホウ素(ジクロロメタン中の1M)(0.510mL、0.510mmol)を加えた。反応混合物を常温で5時間撹拌し、水によりクエンチし、ブラインで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合した有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中20−100%酢酸エチル、ついで、酢酸エチル中0−10%メタノール)により精製して、標題化合物(0.013g、24%)を明黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm15.4(s,1H),12.9(br.s.,1H),12.1(t,J=5.4Hz,1H),9.25(d,J=2.5Hz,1H),8.78(d,J=2.5Hz,1H),8.18(d,J=9.1Hz,1H),7.89(d,J=7.1Hz,2H),7.57(t,J=7.6Hz,2H),7.47(t,J=7.5Hz,1H),7.35(d,J=9.1Hz,1H),4.24(d,J=5.6Hz,2H);MS(ES+)m/e323[M+H]+] [0061] 実施例3 N−[(3−ブロモ−7−ヒドロキシ−8−キノリニル)カルボニル]グリシン] [0062] 3a)3−ブロモ−7−ヒドロキシ−8−キノリンカルボン酸 2−ブロモアクロレイン(Nicolaou,K.C.;Brenzovich,W.E.;Bulger,P.G.;Francis,T.M.Org.Biomol.Chem.2006,4,2119−2157の方法により調製した)(0.60mL、7.42mmol)の氷酢酸(20.0mL)中混合物を、常温で、臭素(0.382mL、7.42mmol)で滴定して、やや赤みがかった色になった。2−アミノ−6−(メチルオキシ)安息香酸(1.24g、7.42mmol)を加え、溶液を100℃に2時間加熱した。冷却し、溶液を減圧下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中20−100%酢酸エチル)により冷却して、標題化合物(0.312g、16%)を明黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm14.6(s,1H),9.12(d,J=2.3Hz,1H),9.03(d,J=2.3Hz,1H),8.18(d,J=9.3Hz,1H),7.46(d,J=9.3Hz,1H);MS(ES+)m/e268/270[M+H]+] [0063] 3b)エチルN−{[7−(メチルオキシ)−3−フェニル−8−キノリニル]カルボニル}グリシネート 実施例3a)からの化合物(0.150g、0.560mmol)およびグリシンエチルエステル塩酸塩(0.312g、2.238mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5.0mL)中溶液に、トリエチルアミン(0.468mL、3.36mmol)およびHATU(0.468g、1.231mmol)を加えた。反応混合物を一晩常温で撹拌し、水によりクエンチし、ブラインで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合した有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10−30%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(0.110g、56%)を白色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm15.3(s,1H),11.7(t,J=5.6Hz,1H),8.95(d,J=2.5Hz,1H),8.80(d,J=2.5Hz,1H),8.08(d,J=9.1Hz,1H),7.36(d,J=9.1Hz,1H),4.30(d,J=5.6Hz,2H),4.17(q,J=7.1Hz,2H),1.23(t,J=7.1Hz,3H);MS(ES+)m/e353/355[M+H]+] [0064] 3c)N−[(3−ブロモ−7−ヒドロキシ−8−キノリニル)カルボニル]グリシン 実施例3b)からの化合物(0.108g、0.306mmol)のテトラヒドロフラン(1.0mL)およびメタノール(1.0mL)中溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液(1.00mL、1.00mmol)を加えた。常温で15分撹拌した後、反応を1N塩酸でクエンチし、ブラインで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合した有機層を減圧下で濃縮し、ヘキサン中50%酢酸エチルでトリチュレートして、標題化合物(0.090g、91%)を灰白色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm15.4(s,1H),12.9(br.s.,1H),11.7(t,J=5.6Hz,1H),8.96(d,J=2.5Hz,1H),8.80(d,J=2.5Hz,1H),8.08(d,J=9.1Hz,1H),7.36(d,J=9.1Hz,1H),4.22(d,J=5.6Hz,2H);MS(ES+)m/e325/327[M+H]+] [0065] 実施例4 N−({3−[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]−7−ヒドロキシ−8−キノリニル}カルボニル)グリシン] [0066] 実施例3c)からの化合物(0.040g、0.123mmol)、(4−t−ブチルフェニル)ボロン酸(0.033g、0.185mmol)、炭酸カリウム(0.051g、0.369mmol)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.014g、0.012mmol)の1,4−ジオキサン(2.0mL)中溶液を、200℃に40分間、Biotage Initiator(登録商標)マイクロ波合成器中で加熱した。冷却し、反応混合物を1M塩酸で処理し、ブラインで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合した有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0−10%メタノール)により精製して、標題化合物(0.038g、82%)を黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm15.3(s,1H),12.9(br.s.,1H),12.1(t,J=5.6Hz,1H),9.24(d,J=2.5Hz,1H),8.74(d,J=2.3Hz,1H),8.17(d,J=9.1Hz,1H),7.82(d,J=8.6Hz,2H),7.58(d,J=8.6Hz,2H),7.34(d,J=8.8Hz,1H),4.26(d,J=5.6Hz,2H),1.34(s,9H);MS(ES+)m/e379[M+H]+] [0067] 実施例5 N−({7−ヒドロキシ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−8−キノリニル}カルボニル)グリシン] [0068] N−[(3−ブロモ−7−ヒドロキシ−8−キノリニル)カルボニル]グリシン(実施例3cのように調製した)(0.040g、0.123mmol)、[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ボロン酸(0.035g、0.185mmol)、炭酸カリウム(0.051g、0.369mmol)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.014g、0.012mmol)の1,4−ジオキサン(2.0mL)中溶液を、200℃に40分間、Biotage Initiator(登録商標)マイクロ波合成器中で加熱した。冷却し、反応混合物を1M塩酸で処理し、ブラインで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合した有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0−10%メタノール)により精製して、標題化合物(0.037g、77%)を黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm15.4(s,1H),12.9(br.s.,1H),12.1(t,J=5.6Hz,1H),9.31(d,J=2.5Hz,1H),8.89(d,J=2.5Hz,1H),8.20(d,J=9.1Hz,1H),8.14(d,J=8.3Hz,2H),7.92(d,J=8.3Hz,2H),7.38(d,J=9.1Hz,1H),4.26(d,J=5.6Hz,2H);MS(ES+)m/e391[M+H]+] [0069] 実施例6 N−[(3,6−ジブロモ−7−ヒドロキシ−8−キノリニル)カルボニル]グリシン] [0070] N−[(3−ブロモ−7−ヒドロキシ−8−キノリニル)カルボニル]グリシン(実施例3cのように調製した)(0.060g、0.185mmol)の氷酢酸(2.0mL)中懸濁液に、常温で臭素(0.029mL、0.554mmol)を加えた。一晩常温で撹拌した後、反応混合物をヘキサンで希釈し、濾過し、ヘキサンで洗浄して、標題化合物(0.063g、84%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm12.96(br.s.,1H),11.78(t,J=5.6Hz,1H),8.99(d,J=2.5Hz,1H),8.77(d,J=2.5Hz,1H),8.58(s,1H),4.24(d,J=5.6Hz,2H);MS(ES+)m/e405[M+H]+] [0071] 実施例7 N−[(7−ヒドロキシ−3,6−ジフェニル−8−キノリニル)カルボニル]グリシン] [0072] 7a)3,6−ジブロモ−7−ヒドロキシ−8−キノリンカルボン酸 2−ブロモアクロレイン(Nicolaou,K.C.;Brenzovich,W.E.;Bulger,P.G.;Francis,T.M.Org.Biomol.Chem.2006,4,2119−2157の方法で調製した)(0.400mL、4.95mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)中溶液に、常温で臭素(0.270mL、5.24mmol)を加えた。常温で10分間撹拌した後、2−アミノ−6−(メチルオキシ)安息香酸(0.800g、4.79mmol)を加え、溶液を1時間加熱還流した。冷却し、溶液を減圧下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中20−100%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(0.720g、43%)を黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm16.0(br.s.,1H),9.06(d,J=2.3Hz,1H),9.02(d,J=2.3Hz,1H),8.60(s,1H);MS(ES+)m/e348[M+H]+] [0073] 7b)エチルN−[(3,6−ジブロモ−7−ヒドロキシ−8−キノリニル)カルボニル]グリシネート 実施例7a)からの化合物(0.280g、0.807mmol)およびグリシンエチルエステル塩酸塩(0.451g、3.23mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5.0mL)中溶液に、トリエチルアミン(0.675mL、4.84mmol)およびHATU(0.675g、1.775mmol)を加えた。反応混合物を一晩常温で撹拌し、水によりクエンチし、ブラインで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合した有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10−30%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(0.307g、88%)を明黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm11.8(t,J=5.6Hz,1H),8.98(d,J=2.3Hz,1H),8.77(d,J=2.3Hz,1H),8.57(s,1H),4.32(d,J=5.6Hz,2H),4.17(q,J=7.1Hz,2H),1.23(t,J=7.1Hz,3H);MS(ES+)m/e433[M+H]+] [0074] 7c)エチルN−[(7−ヒドロキシ−3,6−ジフェニル−8−キノリニル)カルボニル]グリシネート 実施例7b)からの化合物(0.100g、0.231mmol)、フェニルボロン酸(0.056g、0.463mmol)、炭酸カリウム(0.096g、0.694mmol)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.008g、0.0069mmol)の1,4−ジオキサン(1.5mL)および水(0.5mL)中溶液を、100℃に20分間、Biotage Initiator(登録商標)マイクロ波合成器で加熱した。冷却し、反応混合物を水で処理し、ブラインで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合した有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10−30%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(0.091g、92%)を白色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm16.0(s,1H),12.4(t,J=5.7Hz,1H),9.26(d,J=2.5Hz,1H),8.82(d,J=2.5Hz,1H),8.25(s,1H),7.89(d,J=7.1Hz,2H),7.67(d,J=7.1Hz,2H),7.58(t,J=7.6Hz,2H),7.51(t,J=7.1Hz,2H),7.44−7.49(m,2H),4.37(d,J=5.7Hz,2H),4.20(q,J=7.1Hz,2H),1.25(t,J=7.1Hz,3H);MS(ES+)m/e427[M+H]+] [0075] 7d)N−[(7−ヒドロキシ−3,6−ジフェニル−8−キノリニル)カルボニル]グリシン 実施例7c)からの化合物(0.091g、0.213mmol)のテトラヒドロフラン(1.0mL)およびメタノール(1.0mL)中溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液(1.0mL、1.00mmol)を加えた。常温で15分撹拌した後、反応を1N塩酸でクエンチし、ブラインで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合した有機層を減圧下で濃縮し、ヘキサンで洗浄し、濾過して、標題化合物(0.082g、96%)を黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm16.1(s,1H),12.9(br.s.,1H),12.3(t,J=5.6Hz,1H),9.26(d,J=2.3Hz,1H),8.81(d,J=2.3Hz,1H),8.24(s,1H),7.89(d,J=7.3Hz,2H),7.68(d,J=6.8Hz,2H),7.58(t,J=7.6Hz,2H),7.51(t,J=7.1Hz,2H),7.42−7.48(m,2H),4.29(d,J=5.6Hz,2H);MS(ES+)m/e399[M+H]+] [0076] 実施例8 N−({3,6−ビス[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]−7−ヒドロキシ−8−キノリニル}カルボニル)グリシン] [0077] 8a)エチルN−({3,6−ビス[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]−7−ヒドロキシ−8−キノリニル}カルボニル)グリシネート 実施例7b)からの化合物(0.050g、0.116mmol)、(4−t−ブチルフェニル)ボロン酸(0.021g、0.116mmol)、炭酸カリウム(0.048g、0.347mmol)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.004g、0.0035mmol)の1,4−ジオキサン(1.5mL)および水(0.5mL)中溶液を、100℃に20分間、Biotage Initiator(登録商標)マイクロ波合成器中で加熱した。冷却し、反応混合物を減圧下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0−30%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(0.054g、87%)を黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm16.0(s,1H),12.4(t,J=5.6Hz,1H),9.24(d,J=2.3Hz,1H),8.75(d,J=2.3Hz,1H),8.22(s,1H),7.81(d,J=8.6Hz,2H),7.61(d,J=8.3Hz,2H),7.59(d,J=8.6Hz,2H),7.52(d,J=8.6Hz,2H),4.37(d,J=5.6Hz,2H),4.19(q,J=7.1Hz,2H),1.35(s,9H),1.35(s,9H),1.25(t,J=7.1Hz,3H);MS(ES+)m/e539[M+H]+] [0078] 8b)N−({3,6−ビス[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]−7−ヒドロキシ−8−キノリニル}カルボニル)グリシン 実施例8a)からの化合物(0.054g、0.100mmol)のテトラヒドロフラン(1.0mL)およびメタノール(1.0mL)中溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液(1.0mL、1.00mmol)を加えた。15分常温で撹拌した後、反応を1N塩酸でクエンチし、ブラインで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合した有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、ヘキサンで洗浄し、濾過して、標題化合物(0.046g、90%)を黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm16.1(s,1H),12.9(br.s.,1H),12.3(t,J=5.6Hz,1H),9.24(d,J=2.3Hz,1H),8.74(d,J=2.3Hz,1H),8.21(s,1H),7.81(d,J=8.3Hz,2H),7.61(d,J=8.3Hz,2H),7.59(d,J=8.3Hz,2H),7.52(d,J=8.3Hz,2H),4.28(d,J=5.6Hz,2H),1.35(s,9H),1.35(s,9H);MS(ES+)m/e511[M+H]+] [0079] 実施例9 N−{[3,6−ビス(3,5−ジフルオロフェニル)−7−ヒドロキシ−8−キノリニル]カルボニル}グリシン] [0080] 9a)エチルN−{[3,6−ビス(3,5−ジフルオロフェニル)−7−ヒドロキシ−8−キノリニル]カルボニル}グリシネート 実施例7b)からの化合物(0.050g、0.116mmol)、(3,5−ジフルオロフェニル)ボロン酸(0.018g、0.116mmol)、炭酸カリウム(0.048g、0.347mmol)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.004g、0.0035mmol)の1,4−ジオキサン(1.5mL)および水(0.5mL)中溶液を、100℃に20分間、Biotage Initiator(登録商標)マイクロ波合成器中で加熱した。冷却し、反応混合物を減圧下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0−30%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(0.045g、78%)を白色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm16.2(s,1H),12.3(t,J=5.8Hz,1H),9.34(d,J=2.3Hz,1H),8.92(d,J=2.3Hz,1H),8.31(s,1H),7.71(dd,J=9.0,2.4Hz,2H),7.44(dd,J=8.7,2.4Hz,2H),7.33−7.41(m,2H),4.38(d,J=5.8Hz,2H),4.20(q,J=7.1Hz,2H),1.25(t,J=7.1Hz,3H);MS(ES+)m/e499[M+H]+] [0081] 9b)N−{[3,6−ビス(3,5−ジフルオロフェニル)−7−ヒドロキシ−8−キノリニル]カルボニル}グリシン 実施例9a)からの化合物(0.045g、0.090mmol)のテトラヒドロフラン(1.0mL)およびメタノール(1.0mL)中溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.500mL、0.500mmol)を加えた。15分常温で撹拌した後、反応を1N塩酸でクエンチし、ブラインで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合した有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、ヘキサンで洗浄し、濾過して、標題化合物(0.035g、82%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm16.3(s,1H),13.0(br.s.,1H),12.2(t,J=5.3Hz,1H),9.31(d,J=2.3Hz,1H),8.87(d,J=2.3Hz,1H),8.27(s,1H),7.69(d,J=6.8Hz,2H),7.42(d,J=6.6Hz,2H),7.35(t,J=9.2Hz,2H),4.29(d,J=5.3Hz,2H);MS(ES+)m/e471[M+H]+] [0082] 生物学的背景: 次の参考文献に、標的酵素であるHIFプロリルヒドロキシラーゼ、ならびに小分子によりその阻害を測定するための方法および材料についての情報が詳説されている。 M. Hirsila, P. Koivunen, V. Gunzler, K. I. Kivirikko, and J. Myllyharju “Characterization of the Human Prolyl 4-Hydroxylases That Modify the Hypoxia-inducible Factor” J. Biol. Chem., 2003, 278, 30772-30780. C. Willam, L. G. Nicholls, P. J. Ratcliffe, C. W. Pugh, P. H. Maxwell “The prolyl hydroxylase enzymes that act as oxygen sensors regulating destruction of hypoxia-inducible factor α” Advan. Enzyme Regul., 2004, 44, 75-92 α M. S. Wiesener, J. S. Jurgensen, C. Rosenberger, C. K. Scholze, J. H. Horstrup, C. Warnecke, S. Mandriota, I. Bechmann, U. A. Frei, C. W. Pugh, P. J. Ratcliffe, S. Bachmann, P. H. Maxwell, and K.-U. Eckardt “Widespread hypoxia-inducible expression of HIF-2 in distinct cell populations of different organs”FASEB J., 2003, 17, 271-273. S. J. Klaus, C. J. Molineaux, T. B. Neff, V. Guenzler-Pukall, I. Lansetmo Parobok, T. W. Seeley, R. C. Stephenson “Use of hypoxia-inducible factor α (HIF α) stabilizers for enhancing erythropoiesis” PCT Int. Appl. (2004), WO 2004108121 A1 C. Warnecke, Z. Zaborowska, J. Kurreck, V. A. Erdmann, U. Frei, M. Wiesener, and K.-U. Eckardt “Differentiating the functional role of hypoxia-inducible factor (HIF)-1α and HIF-2α (EPAS-1) by the use of RNA interference: erythropoietin is a HIF-2α target gene in Hep3B and Kelly cells” FASEB J., 2004, 18, 1462-1464.] [0083] EGLN3の発現については以下を参照されたい: R. K. Bruick and S. L. McKnight “A Conserved Family of Prolyl-4-Hydroxylases That Modify HIF” Science, 2001, 294, 1337-1340.] [0084] HIF2α−CODDの発現については以下を参照されたい: a) P. Jaakkola, D. R. Mole, Y.-M. Tian, M. I. Wilson, J. Gielbert, S. J. Gaskell, A. von Kriegsheim, H. F. Hebestreit, M. Mukherji, C. J. Schofield, P. H. Maxwell, C. W. Pugh, P, J. Ratcliffe “Targeting of HIF-α to the von Hippel-Lindau Ubiquitylation Complex by O2-Regulated Prolyl Hydroxylation” Science, 2001, 292, 468-472. b) M. Ivan, K. Kondo, H. Yang, W. Kim, J. Valiando, M. Ohh, A. Salic, J. M. Asara, W. S. Lane, W. G. Kaelin Jr. “HIFα Targeted for VHL-Mediated Destruction by Proline Hydroxylation: Implications for O2 Sensing” Science, 2001, 292, 464-468.] [0085] VHL,elongin bおよびelongin cの発現については以下を参照されたい: A. Pause, S. Lee, R. A. Worrell, D. Y. T. Chen, W. H. Burgess, W. M. Linehan, R. D. Klausner “The von Hippel-Lindau tumor-suppressor gene product forms a stable complex with human CUL-2, a member of the Cdc53 family of proteins” Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 1997, 94, 2156-2161.] [0086] 生物学的アッセイ EGLN3アッセイ 材料: His−MBP−EGLN3(6HisMBPAttB1EGLN3(1−239))を大腸菌(E.Coli)において発現させ、アミラーゼ親和性カラムから精製した。大腸菌からビオチン−VBC[6HisSumoCysVHL(2−213)、6HisSumoElonginB(1−118)、および6HisSumoElonginC(1−112)]ならびにHis−GB1−HIF2α−CODD(6HisGB1tevHIF2A(467−572))を発現させた。] [0087] 方法: Cy5標識HIF2αCODD、およびビオチン標識VBC複合体を用いて、EGLN3阻害を判定した。EGLN3によるCy5CODD基質の水酸化によってビオチン−VBCによりそれが認識されることになる。ユウロピウム/ストレプトアビジン(Eu/SA)キレートを加えることによって生成物においてEuとCy5とが接近することになり、エネルギー移動による判定が可能になる。Cy5のEu発光に対する比率(LANCE比)が最終的な読み出しであるが、これはこの正規化パラメーターがCy5発光単独よりもかなり変動が小さいためである。] [0088] 次に、DMSO(またはDMSO対照)中の阻害剤50nLをCorning社製384ウェル低容量NBSプレートにスタンプし、続いて2.5μLの酵素[50mLバッファー(50mMHEPES/50mM KCl)+1mLのバッファー中10mg/mLBSA+6.25μLの10mg/mL FeCl2水溶液+100μLの200mMアスコルビン酸水溶液+15.63μL EGLN3]または対照[50mLバッファー+1mLのバッファー中10mg/mL BSA+6.25μLの10mg/mL FeCl2水溶液+100μLの200mMアスコルビン酸水溶液]の添加を行った。3分のインキュベーションの後、2.5μLの基質[50mLバッファー+68.6μLビオチン−VBC+70.4μL Eu(at 710μg/mL原液で)+91.6μL Cy5CODD+50μLの20mM 2−オキソグルタル酸水溶液+0.3mMCHAPS]を加え、30分間インキュベートした。そのプレートを画像化のためPerkinElmer社製Viewluxに入れた。用量応答試験では、正規化データを方程式y=a+(b−a)/(1+(10^x/10^c)^d)(式中、aは最小%活性であり、bは最大%活性であり、cはpIC50であり、dは傾きである)を用いてABASE/XC50に当てはめた。] [0089] 例示される化合物のEGLN3アッセイにおけるIC50はおよそ1〜100ナノモルの範囲であった。この範囲は、この最初の出願の提出時点において累積されているデータに相当する。後の試験では、試薬、条件の違いおよび本明細書において上記に示したものと比べての用いる方法の違いによりIC50データにおいて変動を示すかもしれない。従って、この範囲は例示と考えるべきであり、絶対的な一連の数字と考えるべきではない。] [0090] Hep3B細胞系統によって生産されたEpoタンパク質を、ELISA法を用いて測定する。 American Type Culture Collection(ATCC)から入手したHEP3B細胞を96ウェルプレート中のダルベッコの改変イーグル培地(DMEM)+10%FBSに2x10^4細胞/ウェルで播種する。細胞を37℃/5%CO2/90%湿度(標準的な細胞培養インキュベーション条件)でインキュベートする。一晩付着させた後、培地を除去し、試験化合物またはDMSO陰性対照を含有する無血清DMEMと交換する。48時間のインキュベーションの後、細胞培養培地を回収し、ELISAによりアッセイして、Epoタンパク質を定量する。] [0091] 典型化合物のHep3BELISAアッセイにおけるEC50は、本明細書において上記に概説した、試薬を用い、その条件下でおよそ1〜20マイクロモルの範囲であった。この範囲は、この最初の出願の提出時点において累積されているデータに相当する。後の試験では、試薬、条件の違いおよび本明細書において上記に示したものと比べての用いる方法の違いによりEC50データにおいて変動を示すかもしれない。従って、この範囲は例示と考えるべきであり、絶対的な一連の数字と考えるべきではない。] [0092] これらの化合物は、上記に定義したように治療法に有用であると思われ、許容される治療計画に従って用いられるときには許容できない作用または悪影響を及ぼさないと思われる。] 実施例 [0093] 前述の実施例およびアッセイを説明してきたが本発明を例示するためであり、本発明を限定するためではない。本発明者らに留保されるものは、特許請求の範囲を参照することにより決定されるべきである。]
权利要求:
請求項1 式(I)で示される化合物:[式中:R1は、−NR7R8または−OR9であり;R2、R3、R4、R5およびR6は、水素、ニトロ、シアノ、ハロゲン、−C(O)R12、−C(O)OR12、−OR12、−SR12、−S(O)R12、−S(O)2R12、−NR10R11、−CONR10R11、−N(R10)C(O)R12、−N(R10)C(O)OR12、−OC(O)NR10R11、−N(R10)C(O)N10R11、−P(O)(OR12)2、−SO2NR10R11、−N(R10)SO2R12、C1−C10アルキル、C1−C10アルケニル、C1−C10アルキニル、C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から各々独立して選択され;R7およびR8は、水素、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から各々独立して選択され;R9は、水素、またはカチオン、またはC1−C4アルキルであり;R10およびR11は、水素、C1−C10アルキル、C3−C8シクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、C1−C10アルキル−ヘテロアリール、−CO(C1−C4アルキル)、−CO(C3−C6シクロアルキル)、−CO(C3−C6ヘテロシクロアルキル)、−CO(アリール)、−CO(ヘテロアリール)および−SO2(C1−C4アルキル)からなる群から各々独立して選択されるか;またはR10およびR11は、それらが結合している窒素と一緒になって、酸素、窒素または硫黄である別の1個のヘテロ原子を含有していてもよい5−または6−または7−員飽和環を形成し;R12は、水素、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−CO(C1−C4アルキル)、−CO(アリール)、−CO(ヘテロアリール)、−CO(C3−C6シクロアルキル)、−CO(C3−C6ヘテロシクロアルキル)、−SO2(C1−C4アルキル)、C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリールおよびC1−C10アルキル−ヘテロアリールからなる群から各々独立して選択され;R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11またはR12の炭素またはヘテロ原子はいずれも非置換であるか、あるいは、可能な場合、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、−OR12、−NR10R11、シアノ、ニトロ、−C(O)R12、−C(O)OR12、−SR12、−S(O)R12、−S(O)2R12、−CONR10R11、−N(R10)C(O)R12、−N(R10)C(O)OR12、−OC(O)NR10R11、−N(R10)C(O)NR10R11、−SO2NR10R11、−N(R10)SO2R12、C1−C10アルケニル、C1−C10アルキニル、C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリール(ここに、R10、R11、およびR12は上記と同意義である)から独立して選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていてもよい]で示される化合物またはその医薬上許容される塩または溶媒和物。 請求項2 R1が−OR9であり;R2、R3、R4、R5およびR6が、水素、シアノ、ハロゲン、−OR12、−NR10R11、−CONR10R11、C1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から各々独立して選択され;R9が、水素またはカチオンであり;R10およびR11が、水素、C1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−CO(C1−C4アルキル)、−CO(C3−C6シクロアルキル)、−CO(C3−C6ヘテロシクロアルキル)、−CO(アリール)、−CO(ヘテロアリール)および−SO2(C1−C4アルキル)からなる群から各々独立して選択されるか;またはR10およびR11は、それらが結合している窒素と一緒になって、酸素、窒素または硫黄である別の1個のヘテロ原子を含んでいてもよい5−または6−または7−員飽和環を形成し;R12が、水素、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、−CO(C1−C4アルキル)、−CO(アリール)、−CO(ヘテロアリール)、−CO(C3−C6シクロアルキル)、−CO(C3−C6ヘテロシクロアルキル)、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から各々独立して選択され;R2、R3、R4、R5、R6、R9、R10、R11またはR12の炭素またはヘテロ原子がいずれも非置換であるか、あるいは、可能な場合、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、−OR12、−NR10R11、シアノ、−C(O)R12、−C(O)OR12、−CONR10R11、−N(R10)C(O)R12、−N(R10)C(O)OR12、−OC(O)NR10R11、−N(R10)C(O)NR10R11、−SO2NR10R11、−N(R10)SO2R12、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリール(ここに、R10、R11およびR12は上記と同意義である)から独立して選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていてもよい;請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩または溶媒和物。 請求項3 R1が−OR9であり;R2、R4およびR5が各々水素であり;R3およびR6が、水素、シアノ、ハロゲン、−OR12、−NR10R11、−CONR10R11、C1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から各々独立して選択され;R9が水素またはカチオンであり;R10およびR11が、水素、C1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から各々独立して選択され;またはR10およびR11が、それらが結合している窒素と一緒になって、酸素、窒素または硫黄である別の1個のヘテロ原子を含んでいてもよい5−または6−または7−員飽和環を形成し;R12は、水素、C1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から各々独立して選択され;R3、R6、R9、R10、R11またはR12の炭素またはヘテロ原子がいずれも非置換であるか、あるいは、可能な場合、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、−OR12、−NR10R11、シアノ、−C(O)R12、−C(O)OR12、−CONR10R11、−N(R10)C(O)R12、−N(R10)C(O)OR12、−OC(O)NR10R11、−N(R10)C(O)NR10R11、−SO2NR10R11、−N(R10)SO2R12、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリール(式中、R10、R11およびR12は上記と同意義である)から独立して選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていてもよい;請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩または溶媒和物。 請求項4 N−[(7−ヒドロキシ−8−キノリニル)カルボニル]グリシン;N−[(7−ヒドロキシ−3−フェニル−8−キノリニル)カルボニル]グリシン;N−[(3−ブロモ−7−ヒドロキシ−8−キノリニル)カルボニル]グリシン;N−({3−[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]−7−ヒドロキシ−8−キノリニル}カルボニル)グリシン;N−({7−ヒドロキシ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−8−キノリニル}カルボニル)グリシン;N−[(3,6−ジブロモ−7−ヒドロキシ−8−キノリニル)カルボニル]グリシン;N−[(7−ヒドロキシ−3,6−ジフェニル−8−キノリニル)カルボニル]グリシン;N−({3,6−ビス[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]−7−ヒドロキシ−8−キノリニル}カルボニル)グリシン;またはN−{[3,6−ビス(3,5−ジフルオロフェニル)−7−ヒドロキシ−8−キノリニル]カルボニル}グリシン;である請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩または溶媒和物。 請求項5 哺乳動物の貧血の治療方法であって、有効量の請求項1記載の式(I)で示される化合物またはその塩もしくは溶媒和物を、HIFプロリルヒドロキシラーゼを阻害することにより治療することができる貧血を患っている哺乳動物に投与することを含む方法。 請求項6 請求項1記載の式(I)で示される化合物または塩もしくは溶媒和物および1種またはそれ以上の医薬上許容される担体、希釈剤および賦形剤を含む、医薬組成物。 請求項7 式(I):[式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、式(I)の記載と同意義である]で示される化合物の製造方法であって、式A:[式中、R5およびR6は、式(I)の記載と同意義である]で示される化合物を、適当な置換基α,β−不飽和カルボニル化合物、例えばアクロレイン、2−フェニルプロペナールまたは2−ブロモアクロレインで、適当な溶媒、例えば酢酸または1,4−ジオキサン中、臭素を添加して、または添加せずに、慣用的な加熱条件下、またはマイクロ波照射により加熱しながら処理して、式B:[式中、R2、R3、R4、R5およびR6は、式(I)の記載と同意義であり、R’はHまたはMeである]で示される化合物を形成し、これを、適当なグリシンエステル、例えばグリシンエチルエステル塩酸塩と、適当な塩基、例えばトリエチルアミン、および適当なカップリング剤、例えばHATUを用いて、適当な溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド中でカップリングさせ、ついで、適当な塩基、例えば水酸化ナトリウムを用いて、適当な溶媒、例えばテトラヒドロフランおよび/またはメタノール中で加水分解に付し、または要すれば、適当な試薬、例えば三臭化ホウ素を用いて、適当な溶媒、例えばジクロロメタン中で、エーテル開裂/エステル加水分解に付して、R1が−OHである式(I)で示される化合物を形成することを含む、方法。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2012-02-07| A300| Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20120207 |
优先权:
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